BrainyRabbit's Blog

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ゆうちょPayの仕組みは、利便性よりリスクと危険性に目がいってしまう。

GW明けからゆうちょがQRコード決済サービスをリリースし、登録者に残高500円をプレゼントという記事をまとめサイトで見ました。

調べてみると、ゆうちょ銀行の口座から即時引落としだそうで、デビットカードのQRコード決済版のような仕組みのようで、決済も1日200万円まで可能など、調べれば調べるほど怖くなりました。

 

真っ先に思い浮かんだのがこの事件。イギリスのベイカーさんの悲劇の話。
(※リンク先英文記事)

Erdington family's Christmas ruined after shop takes nearly £60,000 from bank - for £5.94 gift wrap purchase - Birmingham Live

 ざっくり言うと、イギリスで£6(当時のレートで1,000円くらい)のクリスマス用の包装紙を買いデビットカードで支払った男性が、店側のミスで£60,000(同、約1,000万円)を決済され、即時に口座から引き落とされてしまった話(しかも、支払額があまりなかったのでほぼ同額の借金となる)。ミスに気づき修正して貰おうとしても、銀行側は「店舗でないと修正できない」、店舗はクリスマス休暇で連絡がつかず、口座は凍結。ベイカーさんが新聞社にこの話を連絡したことで銀行が対応を変更し口座のマイナスを取消した。

通常のプロセスは返金に2か月かかるが、数日以内に口座の残高をプラスに回復し、家賃などの他の引落し予定を無事にクリアしないと債務者ブラックリストに載ることになっていたらしい。

(日本のテレビ番組でも紹介されたようです。バラエティ番組なのでどれくらい本当の話になっているかはわかりませんが。⇒

クリスマスに超貧乏になった秘密|ザ!世界仰天ニュース|日本テレビ

 

PayPayは自分で決済金額を入力する方式ですが、Googleのアプリレビューで「桁を多く入力して決済してしまった」系のコメントがちらほら見られます。PayPayはチャージ金額という上限があるので多くは実際の決済には至ってないようですが、ゆうちょPayのように口座引き落としなら口座残高がそれ以上あれば決済できてしまいますよね。(金額確認しないで決済する人も不注意すぎるとも思いますが。)

 

しかも、決済金額の上限は1日200万円、1ヵ月500万円。30万円以上の振込は窓口で本人確認いるんじゃなかったっけ。

振り込め詐欺の振込要らず版が起こりそう。。

 

サービスサプライヤーがゆうちょ銀行ということも個人的には怖い。システム障害やエラーの多さはもちろん、いろんなSIerやらコンサルやら箱モノやさんに言われるまま雑駁にシステムを作りもうよくわからなくなってるところに、エラーが起こらない保証はないし、システムエラーなどで誤決済されたりしたらたまったものじゃない。

今回のQR決済も、どこかのコンサルかシステム会社にそそのかされたんだろうなぁ。

 

「”あんしん”&”べんりな” 」サービスとサイト上で謳っているけど、仕組みだけ見たら個人的には今日本にあるQRコード決済の中で一番危険だと思う。

 

ゆうちょPay-ゆうちょ銀行