シェムリアップはローカルバス・電車・タクシーはないため、移動手段は自分でバイクなどを運転するかトゥクトゥクの利用になると思います。
トゥクトゥクの利用はトラブルやしつこい営業も多いですが、合法のトゥクトゥクを見つけることができれば、トラブルに遭遇する確率は格段に減るのでお勧めします。
電動バイクの比較記事はこちら⇒
見分け方
合法トゥクトゥクは、ラミネート加工された紙の許可書がトゥクトゥクの荷台の前方に下げてあるので、それの有無、記載の運転手とドライバーが一致しているかで確認できます。
許可書の掲示は義務のため、掲示がないトゥクトゥクは全て違法トゥクトゥクです。
※ラミネート加工された紙の吊り下げなので走行中は風を受けるため(要は、屋根に隠れてしまう)、走行中に判断するのは難しいです。止まっているときに確認します。
とはいえ、こちらの記事でも書いていますが、カンボジアは95%のトゥクトゥクが違法ドライバーのため、見つけるのはなかなか大変です。
カンボジアのトゥクトゥク、合法ドライバーは5%のみ。85%は無免許運転 - BrainyRabbit's Blog
それでも、見つけて利用するだけのメリットはあると個人的には思っています。
メリット
1.ぼったくりが少ない
ドライバーの身元・ライセンスを示した許可書を下げているので、相場を大幅に超える価格を言うドライバーはほぼいない。
2.運転マナーが良い
講習を受けているので、交通規制や標識が読め、逆走などの危険運転をするドライバーは少ない
3.運転手の人間性が良い
「違法営業が当たり前」の業種にあって、きちんと認可をとり営業している方なのでモラルが高い方が多い。例えば、ドライバーが道に迷っても追加料金を請求したりしてこない(*1)、レストランやお土産屋へお強引な紹介もない(*2)、など。
*1 逆に言えば、道に迷ったとき「距離が伸びたから」と追加料金を請求してくるドライバーが多い。日本のガイドブックなどで、「郊外に連れていかれ、戻るには追加料金を払えと言われた」体験談がよく載っているがこのパターン
*2 カンボジアでは観光客を連れてきたドライバーに店側がキックバックを払うので、それ狙いで土産店やレストランに連れて行くドライバーがほとんど。旅行代理店を通じて手配したドライバーであっても、昼食の時間を含む移動であれば小遣い稼ぎに斡旋をしてくる。こういった店は外国人価格の倍以上の価格設定で、別に美味しくもない。
4.英語が普通に話せるドライバーが多い
モラルと教育水準のような話かもしれないが、英語が普通に話せるドライバーが違法ドライバーに比べて多い。大抵の違法ドライバーは、観光地や金額など営業用のワードくらいしか喋れないが、合法ドライバーはカンボジアの時事ネタやもろもろの雑談などの話もできる人が多い(自分が利用した限り)。
合法トゥクトゥクを見つけられなくても…
合法ドライバーはわずか5%なので、見つけるのはなかなか難しいですが、身なりのしっかりしているドライバーは違法トゥクでもぼったくりやトラブルが少ないと思います。
ここからは完全に主観ですが、襟付きシャツを着ている・長ズボンを履いているドライバーはトラブルが少なく、合法ドライバーの率も高かったです。
逆に、サンダルや短パン着用、特に迷彩柄の服(※もちろん軍人ではない)のドライバーは地雷率が高いと感じました。
距離別の相場を知っておく
〇〇から●●はXドル、など、発着場所によって暗黙の相場があるので、事前に知っておくとよいと思います。(現在は分かりませんが、4年前に購入した「地球の歩き方」に載っている相場価格は当時の「ぼったくられた人の相場価格」だったので、ガイドブックより色々な方のブログを参考にするとよいと思います。)
例えば、シェムリアップのル・メリディアンから空港までは繁忙期でどんなに高くても5ドル、オールドマーケットまでは高くても3ドル。それ以上は吹っ掛けて来ているので、「それなら他に頼むね」と言ってスルーしようとすると大体適正価格以内に下げてきます。
余談ですが、4年前の全く同じ時期にシェムリアップに比べて個人観光客が格段に減っており、トゥクトゥクの客数が減っているため、基本的に利用者側優位の交渉になります。「観光客からぼったくってやろう」という悪意のあるドライバーももちろんいますが、「この客逃したら次いつ捕まえられるか…」という感じの哀愁をもつ方もおり、なんともいえない気持ちになります。
カンボジアの観光客数自体は右肩上がりですが、これは大型バスで乗り付ける団体観光客(中国・日本・韓国の集団)が激増しているためで。彼らは定められたルート以外でお金をほとんど落とさない(=中華・韓国資本の店やホテル・バス会社にのみお金が入る)ので、現地資本は潤っていないのが問題になっているそうです。