BrainyRabbit's Blog

趣味の旅行や日頃気になったこと、雑談など気ままに更新しています。

DMM英会話はTOEFL対策に使えるか?-3か月使ってみての感想と利用の注意点

TOEFL対策として、オンライン英会話最安値のDMM英会話が使えるのか、3か月使ってみました。

 

結論から言うと、「DMM英会話はTOEFL対策としては使えない」と私は感じました。(2019年9月記載時点)

 

尚、今回私が利用したのは、プラスNativeクラスではないので、講師の質に関するコメントはプラスNativeコースでは状況は異なるかもしれません。

しかし、後述の通り、教材自体が使えないので、結論はNativeコースでも変わらないと思います。

目次

 

そもそもDMM英会話のTOEFL対策はどんな感じ?

・韓国タラグォン社の「TOEFL iBTスピーキング」という教材を使用(英語のみ)

・上記教材は、予約した授業で利用するページのみ(1回あたり1問、2-4ページ)閲覧可能。ダウンロードやPDFの取得は不可(キャプチャはできる)。

・対応はスピーキングセクションのみ

2019年8月のTOEFL試験内容の大幅変更には対応していない旧試験対応の古い教材。リスニング音源なし(※後述)

・1回あたり25分のコマで、1問を講師と一緒に進める感じ

 

TOEFL試験対策に使えないと感じた理由

ざっくりいうと、①TOEFL指導できる講師がほぼいない、②教材提供の制約で設問1(旧設問2)のPersonal Opinionの対策しかできないの2つです。以下、詳細な状況をまとめておきます。

1.TOEFL教材での指導対応の講師が少ない

TOEFL指導は全員が対応しているわけではなく、「TOEFL対策可能」としている講師のみが対応可能なのですが、この講師の数がかなり少なく、予約可能な講師がいないため、TOEFL対策の授業の申し込みができない日がありました。

この記事を書いている現在時点で明日の予約可能枠を検索すると、条件指定なしでは3,000人の講師が表示されますが、「TOEFL対策可能」のフィルターを掛けると、わずか26人になります。

このように、多くの講師が在籍していますが、TOEFL対応をしている講師の数はかなり限られています。

 

2.「TOEFL対策対応可能」としている講師でも、指導できる講師がほとんどいない

そもそも「TOEFL指導可能」の講師が少ないのですが、「可能」としていても指導できる講師はほとんどいませんでした。

3か月の間に50人ほどのTOEFL対応講師のセッションを利用しましたが、「有用なフィードバックをくれたな」と感じた講師はわずか1名のみでした。自分で喋りながら気づいた文法上のミスや発音・アクセント間違いさえ指摘できる講師はほとんどおらず、毎回フィードバックが「Very Nice!」のコメントだけということが多々。。

中には「自分の方が英語喋れるじゃん」と思うような講師もたくさんいて、自分で録音→聞いて修正の方がよっぽど意味があったと感じることも多々ありました。

もし利用するなら、経験上、★4.9以下の講師はほぼ100%TOEFL指導はできないので、避けた方がいいと思います(DMM英会話ではにこやかな人が高い評価になりがちなのでレーティングが高くても英語指導ができるとは限りませんが、4.8以下は英語力に問題ありの講師が多いです)

 

3.「TOEFL対策対応可能」としている講師でも、TOEFLの知識がある講師がいない

2019年8月にTOEFL試験の改定、特にSpeakingセクションで大幅な改定があったのですが、セッションを受けた50人講師中、改定されたことを知っていた講師は一人もいませんでした。

TOEFL専業でも、試験対策のプロでもないので仕方ないといえば仕方ないのですが、もう出題されない旧設問1や旧設問5の問題が普通に出題されてしまうので、利用者が把握していないければ時間を無駄にしてしまうと思います。

 

4.教材が古く、現在のTOEFLの試験に対応していない

先に述べたように、改定前のTOEFL教材のままのため、もう出題されない設問形式の例題が選べてしまうようになっています。

厄介なのが、DMMの教材は予約した回のセクション数ページしか閲覧できないため、予約時点でどのような教材・設問で授業が進められるのかがわかりません。(セクション番号と見出しのみ閲覧可能)

一度予約すれば選択したセクションの教材は閲覧できるのですが、予約後にセクションの変更はできません。一度予約をキャンセルすれば別のセクションの予約も可能ですが、TOEFL対策講師は少ないので、予約を入れなおす前に他の人にとられてしまうこともあります。

 

5.Listeningのある設問に音源がないため、設問1以外の対策は難しい

TOEFLのスピーキングでは、旧設問3以降はリーディング、リスニングした内容を踏まえて回答するIntegrated Taskなのですが、DMM英会話では講師にこの音源が提供されていないため、リスニングの内容が教材上にテキストで記載されてしまっています。

出題形式に近い形でやるとすれば、これを講師が読み上げて、それを聞くという感じで進めるのですが、講師も初めて見る文章なのでスラスラ読めないし(スピードが遅い)、登場人物3人の会話を一人で読まざるを得ないしで本番とは程遠いものとなります。

先に述べたように、TOEFLの出題形式も把握していない講師も多いので、「では、この文章を声に出して読んでください」ともかなりの回数言われました。(聞き取った内容をまとめて話せるかの質問なのに文章で読ませてどうする…)

このような状況なので、必然的に対策に使えるのはIndependent Taskのみなのですが、旧式の設問1:Personal Preferenceが試験改定で出題されなったため、対策できるのは設問1(旧:設問2)のみとなってしまっています。

 

以上のような状況のため、DMM英会話はTOEFL対策としては利用できないと感じました。張り切って2コマコースで契約してしまったものの、TOEFL対策を予約できなかったり評価の低い講師しかあいていなかったりで全然対策できなかったので、結局大半をフリートークで使わざるをえなくなりました。

フリートークで手軽に雑談を楽しむ分には、お手頃価格でいいサービスだと思います。