リトアニアの世界遺産「十字架の丘(Hill of Crosses)」へいってきました。
微妙にアクセスしにくい場所なので他の方のブログ等を参考に予定を立てましたが、トップに出てくるのが5年以上前の古い情報ばかりで今は状況がかなり変わっていたので、備忘のために記載しておきます。
値段は私が訪問した2022年3月時点ですが、リトアニアはインフレが進んでおり、2021年12月の他の方のブログ記事の値段と比べても既に1割ほど上がっているので、価格はご参考までに。また、コロナの流行に伴う観光客の減少により、公式サイトで言及されていないものの、現地で縮小・停止されている手段もあります。
目次
十字架の丘(Hill of Crosses)への行き方オプション
1.シャウレイ(Šiauliai)から
コストと時間を考えると、シャウレイまで移動してシャウレイからアクセスするのが1番。シャウレイ駅・バスステーションからのアクセス方法は下記の方法がありますが、個人的にはBoltがおすすめ。
1.1 Boltで
私は今回往復ともBoltで移動しました。シャウレイの鉄道駅から行き8.6EUR,帰り7.7EUR、片道15分ほどでした。特に待機はしてもらわず、帰りは帰りで予約。
数年前に訪問されたアメリカの方のブログで、駅でタクシーをチャーター(交通量が少ないところなので帰りは流しのタクシーが見つかりにくいからとのこと)された方が往復+2時間待機で150EUR、日本の方のブログで同2万円と書いてありました。
Boltが普及したことでかなり安く移動できるようになりました。
★Boltとは
ヨーロッパを中心にサービス展開している配車アプリ”Bolt”。
ざっくりいうとUberと同機能で廉価版のサービスで、タクシーの1/3位の価格(Uberが展開している国だとUberの半額)くらいの価格で利用できます。
リトアニアはSIMがかなり安く、ネットやアプリ経由だとディスカウントがあるサービスが多いので、旅行時はまずついたらSIMを購入することをお勧めします。
1.2 路線バスで
徒歩を除いて1番安い方法。
最寄りのバス停はDomantai、十字架の丘から2kmほど離れたところです。
2EUR弱で現金のみ。
朝から1-2時間に1本で、現在は14時前後発のものが最終とのこと
(※バスの時刻表には夕方以降の便の記載もありますが、コロナの影響で利用客が激減しているため、2022年3月現在は運航停止中)
1.3 レンタル自転車で
ツーリストオフィスで1時間2EURで借りれます。
ほぼ直線で道路も舗装されているので道に迷ったり途中でパンクしたりの心配はなさそうな道なので、往復24km自転車を漕げる体力がある方は選択肢になるかも?
1.4 ツアーに参加
シャウレイからのツアーだと、3人以上なら26EUR/人~でViatorなどで取扱いあり。
1-2人の場合は事前に旅行会社に参加可否を要確認。割増料金でプライベートツアーにできるかまたは他のグループに混ぜられるかオプションを出されます。
私は1人旅だったので、問い合わせたところ1人参加は36EURで平日のみ(土日不可)とのことだったので日程が合わずに諦めました。
2.Vilnius, Kaunas, Rigaから
2.1 電車/バスでŠiauliaiまで移動し、Šiauliaiから1の方法で十字架の丘に移動
ほぼすべての主要都市からシャウレイまで直通便があるので、電車かバスでシャウレイまで移動し、1の方法で十字架の丘まで移動するのが1番いいと思います。
ただ、後述しますがシャウレイは観光客にはあまりいい街ではないので、旅行慣れしていない方や機動力に欠ける同伴者(子供や高齢者など、絡まれた時にすぐに逃げられない)がいる場合は割高ですが他の都市からの送迎のツアーにしてシャウレイに寄らない方法を選ぶのも手です。
基本的には十字架の丘は、他の都市に宿泊して日帰りで来るのが良いかと思います。
私は前日Vilnius泊、当日夜のVilnius発バスで帰る予定だったので、行きの電車は11時Vilnius発、料金は13.3EUR(2等席)。2時間14分の予定でしたが、15分遅れで2時間半かかりました。
他都市から電車移動の場合は、早朝1便で来て昼過ぎ(14時台)までの便で帰るのがベスト(それ以降の便は急にキャンセルされる可能性があるため)
チケットはネットでも駅でも(追加手数料払えば電車の中でも)買えます。
注意点は、リトアニアの電車は急にキャンセルになる場合があるということ。
実際、私は電車で朝11時発Vilnius→Šiauliai、夕方18時発のŠiauliai→Vilnius電車でVilniusに戻る予定でしたが、チケットを事前に買っていたにも関わらず、予約した以降の帰りの便がすべて当日キャンセルになり、危うく帰れなくなるところでした。。慌ててVilnius行きのバスを調べてバスの最終便のチケットが何とかとれたので帰れましたが…(バスは地元民の足なので電車に比べてキャンセルになりにくい)
帰りのバスは3.5h予定が遅れ、4h。17EURのところEA割引(50%OFF)で8.5EUR。
ヨーロッパで電車の当日キャンセルに遭ったのは、オランダのデルフトに次いで2回目。「客が少ないから運航しません」って日本の感覚だと信じられないけど、CXより利益と環境の優先という感じ。(デルフトの時は1時間後発の電車にマージだったので帰れなくなったわけではないですが)
2.2 Riga→VilinuisのViatorの観光つき移動バス(5-9月のみ)
バルト三国周遊の中で十字架の丘に行くなら、これが1番よさそう。
RigaからVilniusの移動バスの途中で十字架の丘や宮殿など通り道の観光地に寄ってくれます。55EUR/人で個人参加の割増料金なし。
個人的には十字架の丘は何時間も見るようなところではないと思ったので、時期が合えばこれで行きたかったです。
2.3 各都市出発のツアーに参加
結局今回は個人で行きましたが、最初は説明も聞きたかったのでガイドツアーの予定で調べていました。英語名の”Hill of Crosses Tour + 都市名”で英語対応ツアーが結構出てきます。
1人参加の場合は金額と可否は要問合せのところが多かったので、自分が問合わせたところの結果のメモです
- シャウレイ(Šiauliai)から
Viator 25EUR/人(2人~). 1人の場合は36EUR(日程制限あり)
- リガ(Riga)から
Red Fox 45EUR/人(4人以上の場合) 1人は受け付けなし
- ヴィリニュス(Vilnius)から
Viator 80EUR/人(4人の場合。増える毎にディスカウントあり)1-2人は280EUR (!!)
- Kaunasから
今の時期は受付停止
Šiauliaiの治安
危険ではないが、雰囲気は悪い
5-7年前くらいのブログ記事では”治安が悪い”と書かれているものが多いですが、現在は治安は大分改善されています。
ただ、「治安は悪くないけれど、民度が低い」ので旅行するのに快適かというとそうではないという感じ(あまりいい表現ではないけれど、これ以上の的確な描写が浮かばない)。同じリトアニアのVilniusやKaunasなどの都市とはイメージがかなり違います。
抽象的な表現な表現なので人によってイメージする程度は違うと思うので、具体的に書くと、
「道端で旅行者が殺人や強盗・誘拐などに巻き込まれる」や「ヒッチハイカーが殺害される」などの危険があるような”治安の悪さ”はないけれど、
・通行人が旅行客にいやがらせをする
(通りすがりに耳元で爆音を鳴らす、各種差別用語を叫ぶ、わざと進行方向やドアを塞いでニヤニヤするなど)
・現地の若者が観光客や身なりのいい人から金目のものを貰おうと付け回す(または隙をみて盗もうとする)
・ポイ捨てが当たり前。食べかけのハンバーガーを建物や路上の床に叩きつけるなど、人間として大丈夫か?というレベルのマナーの悪さ
のような感じの悪い光景がかなり頻繁に見られます。
今回シャウレイの町にいたのはわずか3時間くらいですが、いやがらせは自分もされたのと他の観光客がされているの目撃したのを合わせて30回近く目にしたので日常のようです。
1人2人ではなく多数の人が他人にいやがらせをしたり、ショッピングモールなどの床にわざと食べ物を叩きつけて散乱させて喜んでいる光景は、不快感より「うわぁ…」と引く感情の方が先にきますね。なんだかFF6のゾゾの町みたい。
リトアニア人の友人曰く、元々リトアニア内でも”そういう土地”として知られているようで、「シャウレイは自分は旅行でも絶対行きたくない!近寄りたくない」とのこと。
東ヨーロッパの嫌な感じの田舎という感じ。10年位前にセルビアに行ったときこんな感じだったな。
ホテル・宿は高めでクオリティが低いので他都市移動がベター
そういう土地なので、シャウレイは世界遺産の近くの町にも関わらず、外資系ホテルの進出なし、欧州・リトアニアのチェーンホテルの展開もありません。
Booking.comでも個人のアパートの部屋貸しか個人経営のホテルがほとんどですが、価格帯はKaunasやVilniusの1.5倍~2倍の上、レビューも良くないものが多いです。(衛生面や周辺環境、宿泊時のトラブルなど)
カウナスやリガまでバスや電車で2-3時間なので、どちらかの都市まで出て宿泊することをお勧めします。