ワルシャワは現在でも19世紀に建築された要塞がいくつも残っています。
ワルシャワの方針が、歴史的建造物として残すのではなくリノベーションして都市に組み込む方にシフトしたようなので、別物にされてしまう前に見ておこうと思い、いろいろと見てきました。
目次
名前
第六要塞 (Fort VI „Okęcie”)
場所
住所:Pawła Lipowczana 6, 01-001 Warszawa, Poland
写真
現存しているのは、土塁の一部のみ。
もともとは空堀だったそうですが、砦の排水設備が故障し水漏れして以降、外堀が水堀になったらしい。
現在、砦の内側は私有地(廃材工場)になっています。
外から外堀の写真を撮ることはできますが、内側(写真のように、入口付近は柵があるので境界はわかるようになっています)は私有地。
概要
要塞の当初の防衛計画では、要塞の任務はクラクフに通じる道:現在のクラクフスカ通りを守ることと設定されていた。砦は、五角形の形状で周囲に空堀があり、カポニエールで防衛していた。 排水設備の損傷により、後に空堀は水で満たされることとなった。後方の部屋は主にレンガ造りのバラックだったが、水浸により解体。要塞の近代化の過程で、ワルシャワの要塞では非常に珍しい鋭利なカポニエを含む新しいコンクリート製のカポニエが要塞の前に建てられた。また、軽量の一人用戦闘壕とされる特徴的なコンクリート製の要塞が建てられていた。1909年以降、要塞の廃止に伴い、カポニエールは爆破された。
1944年のドイツ占領期には、砦の近くにソ連兵捕虜の収容所が設けられた。
1980年3月のポーランド航空007便墜落事故の現場でもあり、外堀に旅客機が墜落、87名乗員乗客全員が死亡する痛ましい事故が発生しています。
すぐ横には、この事故の慰霊モニュメントが設立されています。
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ワルシャワその他の要塞