ヴィエリチカ岩塩坑(英語:Wieliczka Salt Mine、ポーランド語:Kopalnia Soli „Wieliczka”)に行ってきました。
全てが岩塩でできた地下空間で、圧倒されます。
行き方
クラクフ市内から304番バスで30分。60分チケットで大人6PLN(学生3PLN)。
最寄りバス停は、Wieliczka Kopalnia Soli。
クラクフから送迎ツアーも出ていますが、60EUR~とかなり割高でチケット手配されていないなどレビューも低いので、英語(またはポーランド語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、スペイン語)が話せるなら、個人でバスで行った方が値段的にも時間の自由度的にも良いです。
バスは今どこを走っているのか表示されているので、ポーランド語が聞き取れなくても大丈夫。
チケット
個人で回ることはできず、ガイドと一緒に集団で回ることになります。
チケットの購入は公式サイトから、時間を指定してできます。↓
外国語ガイドの場合、大人119PLN、高校生まで99PLN、大学生(ISIC学生証あり)109PLN。ポーランド語だと大人87PLNと、若干安い。
外観
事前にチケットは購入していたので、ticket受け取り場所で受取り、時間まで待ちます。チケットは現地でも購入できますが、オフシーズンでもかなり並んでいたのでネットで予約して現地で受け取る方式がベスト。
時間になり、ガイドに従って入口から入ります。
ここから入って、15分ほどひたすら螺旋階段を徒歩で降りていきます。体力があまりないので、なかなかつらかった…。同じグループにかなりうるさいオランダのおばちゃんグループがいたのですが、半分も過ぎる頃には皆無言になってました。笑
降りた先、一番最初にあるオブジェは鉱山夫。岩塩を切り出して地上に運び出す作業をしています。
有名な、コペルニクスの岩塩像。これを含め、中のオブジェはすべて岩塩を彫ってつくられています。広い空間で一面岩塩。壁の丸太は、岩塩採取後にバランスが崩れて崩壊するのを防ぐために取るたびに入れていくそうです。
ハンガリーの姫でポーランド王妃となったキンガ(現在はカトリックの聖人)のストーリーを再現した彫像たち。キンガはポーランド国王との結婚に気乗りしなかったのでハンガリーの岩塩坑に婚約指輪を投げ捨ててからポーランドに向かい結婚しましたが、のちにヴィエリチカ村の塩の採掘所からこの指輪が見つかり、ヴィエリチカの調査をしたところこの岩塩坑が見つかった、という話に基づいています。(当時、ハンガリーから輸入した塩の保管場所であったとのこと)ハンガリー人グループはうんうん、と聞いていたので、ハンガリーだと有名な話のようです。他の国の人はへーって感じの反応だったので、ヨーロッパ中で知られている感じの話ではなさそう。
かなり広い…どんどん下がっていきます
一番の見どころ、塩のチャペル。壁も階段も祭壇も彫刻もすべて、塩でできています。
このチャペルでは、実際に結婚式を挙げることもできるとのこと。宗派は問わず誰でも可能とのことですが、挙式実績が一番多いのはポーランド人ではなくスコットランド人とアイルランド人らしい。
この部屋の彫刻にはルールがあって、同時期に担当するのは1人のみで、その一人が退任したら次の人、という形で作られているそうです。
確かに、壁の彫刻はすべてキリスト教関連ですが、統一性がないというかそれぞれのワークが並べられている感じ。
水のエリア。広くてきれい…
ここから、採掘した塩を運び出していたそうです。高さが数百メートルありすべて木製で丸太や材木が組み合わせられている。
地下のお土産屋さん。岩塩を使ったお土産がたくさんあります。岩塩ランプやアクセサリー、オブジェ、食用塩など。
ガイドツアーで今日入れる場所の最後です。広いスペースでホールのようになっており、運び出すトロッコレーンがあります。
周りが全て塩に囲まれているので、空気中にも塩が漂っています。ガイドさんが最初に「ツアー中は唇を舐めるのを我慢していて。ツアー終わった後に舐めてみてたらしょっぱいので空気中に塩が漂っていたことを実感できる」と言っていたので試してみましたが、確かにしょっぱかった!空気中・水中どちらも塩が含まれているので、結晶化した塩がロープにびっしり
地下に食堂があるので、希望があれば地下でご飯をたべることもできます。
この日は遠足の小学生グループがいたので、混んでいました。遠足でこんなところいけたら楽しいだろうなぁ。
全部で3時間くらいの徒歩ツアーで、説明を聞くとき以外はほぼ歩きっぱなしだったのでかなり疲れましたが、非常に見ごたえのある場所でした。